■特徴
加工中のワークの振動を抑制します。
ワークのリブや舌状の部分などをクランプでき、鋳物などの一次加工の際にもワークを変形させずにクランプできます。
■用途
ワークを治具に3点で固定した後に、ビビり振動が起きやすい個所を特にクランプし保持するために使用。
■仕様
本体底部のM12を使ってフローティング・クランプを治具のベースプレートに固定する(レンチは二面幅46mm)。
ストッパー(赤色のカバー)の縦方向と回転方向の位置を調整し、3個のセット・ビスで固定する(六角レンチは二面幅2.5mm)。
上方向には十分な余裕をもって固定すること(ワークの寸法公差があるので)。
取り扱いクランプの手順:フローティング・クランプの口金部分全体を押し下げる。
口金部分を回してワークを挟む位置に持ってくる(ストッパーの位置をあらかじめ調整しておく)。
手を離すと下側の口金が小さなバネ力でワークに接触する。
六角ナット(二面幅18mm)を締める(最小トルク15Nm、最大トルク30Nm)。
この際にワークがクランプされると同時に、口金部分全体が上下方向に固定される。
クランプの解除はこの逆の手順。
標準口金付
■付属品
下側口金:23320.0050
上側口金:23320.0052
■材質
ハウジング:アルミニウム、赤色酸化皮膜処理本体焼入れ鋼
本体:焼入れ鋼、窒化処理、マンガン・リン酸塩処理、研磨
口金:焼入れ鋼、窒化処理、マンガン・リン酸塩処理
■注意点
備考機能を保証するために、底部のネジ穴 はM12 x10のボルトなどを使って、常に塞いでおく必要があります。