●特徴:
ウッドデッキや外壁、ベンチ、遊具等にご使用いただける、屋外用の塗料です。
木の収縮と膨張に対応し、木本来の色合いや持ち味を生かしながら劣化を遅らせます。
経年変化を楽しむ塗料です。
●用途:屋外用
●乾燥時間:12~24時間
●塗り面積:約6~10m2/L
●標準塗装方法:・塗布面の埃や汚れを除去し、刷毛等で塗布後30分程度放置します。
・拭き取り後、表面が乾燥しているのを確認してから2回目の塗布を行います。
塗布量は1回目の半分です。
・樹種によっては塗りムラが生じますので、ウエス(布)で拭き取って調整してください。
・メンテナンスは同じ手順で定期的に行ってください。
塗布面に汚れがある場合は、水洗いをして乾燥させた後、上記の手順で行ってください。
●使用上の注意:
・ワトコティンバーガードは、防虫・防腐剤を含んでおりません。
外部塗装は天候に左右されます。
雨の日と塗装面が濡れている場合は乾いてから塗布してください。
ワトコ製品は一般の塗料と異なり、表面に塗膜を作らず、ゆっくりと木に浸透させて仕上げます。
浸透後、溶剤が揮発すると、オイルの主成分は空気中の酸素と結合し、酸化重合によって硬化して木を保護します。
このためワトコ製品は、木がもっている美しさやしっとりした木肌を表現するのに最も適した塗料といえます。
しかし、植物油との適合性や木への浸透性能を維持するという、オイルフィニッシュ塗料としての機能を果たすために有機溶剤や防力ビ剤(屋外用のみ)を含んでいます。
そのため、塗装中や乾燥中あるいは保管時等における危険性や有害性について、より安全にご利用いただくための取り扱い上の注意点を以下に記します。
ご確認いただき、万全の安全対策を講じられるようお願いいたします。
尚、この表記は原液の状態であり、塗装後完全に硬化した時点では無害なものとなります。
ワトコ製品の取り扱いの際は、下記の注意事項を必ず守ってください。
・引火性の液体です。
・有機溶剤中毒の恐れがあります。
●作業時の注意点:
・火気のあるところでは使用しないでください。
(危険物第四類第二石油類危険等級IIに該当します)
・取り扱い作業所には、局所排気装置を設けてください。
・塗装中や乾燥中は常に換気し、蒸気を吸い込まないようにしてください。
・取り扱い中はできるだけ皮膚に触れないようにし、必要に応じて有機ガス用防毒マスクまたは送気マスク、保護手袋、前掛け等を着用してください。
・塗料の付着したウエス(布)等は、廃棄するまで必ず水に浸けておいてください。
・取り扱い後は、手洗い及びうがいを充分に行ってください。
●廃棄時の注意点:
・地域の環境規制に遵守して廃棄してください。
・容器は中身を使い切ってから自治体の規制に従って廃棄してください。
・容器や塗料を河川や下水道にそのまま捨てないでください。
●火災時の注意点:
・火災時には、粉末消火器を用いて消化してください。
●応急措置:
・目に入った場合は多量の水で15分程よく洗い、できるだけ早く医師の診察を受けてください。
・蒸気を吸い込んで気分が悪くなった場合には、空気の清浄な場所で安静にし、必要に応じて医師の診察を受けてください。
・誤って飲み込んだ場合には、できるだけ早く医師の診察を受けてください。
●保管時の注意点:
・保管時はふたを完全に閉め、一定の場所を定めて40度以下の環境で保管してください。
・子供の手の届かない場所に保管してください。
※ワトコ製品そのものは常温では自然発火すことはありませんが、オイル分を含んだウエス(布)等はそのまま積み置いたり放置しますと自然発火する恐れがあります。
重ならないように乾かしてお取り扱いください。
ウエス(布)等を廃棄する際は、充分に水に浸して生ゴミとして処理してください。
●適応法規と性能試験:
「自然塗料は天然の素材(植物性油脂や天然樹脂など)を主原料としてつくられていますが、塗装し硬化する時に化学反応を起こし、シックハウスの原因となるといわれているホルムアルデヒドが微量ですが発生するものがあります」(財)日本塗料工業会ホームページより
ワトコオイルはホルムアルデヒド放散量に関し、使用マニュアルにそって木に塗装した場合、当社の経時測定試験によりF4等級水準があることを確認しています。
●ホルムアルデヒド放散量測定:不検出
●メンテナンスについて:
オイルフィニッシュ仕上げは、木味を生かした塗層膜がない仕上がりになります。
そのため施工時に近い状態を保つにはできるだけ早期の再塗装をお勧めします。
ワトコティンバーガードは木への防カビ効果を含んでいますが、使用する樹種によってはその効果に差が生じます。
特に杉材は、事前の処理および普段のお手入れを必要とします。
・メンテナンスの時期は一様ではありませんが特に過酷な状況下では、傷みが生じる前のメテナンスが効果的です。
・水洗いをして乾燥させた後、塗り直す簡単な作業で充分です。
・施工3年目迄は、年2回(少なくても年1回)のメンテナンスが理想的です。
・5年経過の後は、美観や状況に応じて定期的にメンテナンスしてください。
・環境や樹種によりカビが発生する場合がありますので、塗布量や塗布周期を調整してください。
●無着色品(ナチュラル)と着色品の耐候性(QUV促進試験)比較テスト:屋外用塗料のワトコティンバーガードは、高性能のUV吸収剤を含有し、耐候性の良い着色顔料を使用しているので、木材への浸透性にれています。
また、耐候性比較テストにおいて無着色品と比べ着色品の「色差」が半減します。